yuko.blog

小型特殊免許を取得した

先日一時帰国した際、ついに日本の運転免許証を取得した。しかも普通免許じゃなく小型特殊免許というマイナーな種類で。なかなか楽しいクエストだったので記録に残しておきたい。

背景と解決したい問題

  • 日本のサービスを使う際に本人確認書類と称して身分証明書 + 居住証明的なものを求められること(= パスポートが使えないこと)が多々ある
  • 多くの人は免許証や日本の保険証を使うけど、私はどちらも持っておらず諦めることになる
  • 個人的背景
    • 私は日本国籍で、未成年の頃から米国在住なこともあって日本に住民票がない
    • 住民票は入れたくない(税金がややこしくなるから)
    • マイナンバーは取れない(住民票に依存する)し取りたくない
    • 車の運転は長年日々していて問題ない

解決方法

  • 小型特殊免許を取る
    • 原付免許みたいなもので、もっと日常的に使われることが少ないやつ
  • 免許証か保険証という王道の2通りのパスを考慮した時、免許証の方が後腐れがなくて現実的だった
  • ちなみに米国の運転免許証を持っている場合は発行した州によってはそのまま日本の普通免許に書き換えられるみたいなので、該当する州で免許を持っている人はそっちの方が楽かもしれない(カリフォルニア州はダメだった)

なぜ小特か

  • 取得までのハードルが低い
    • 学科試験と適正試験のみ、実技なしで取れて即日交付
    • 頑張れば一時帰国中にねじ込める
    • 費用が安い(数千円)
  • 運転免許証なのでちゃんと元々の問題は解決する
  • ちょっと面白い
    • 実際乗るかは別として、機会さえあれば農業用トラクターや田植機に乗れてしまうの最高じゃないか
    • もし世界がどうにかなってMad Max: Fury Roadみたいな世界に放り込まれても小特持ってれば目の前の重機に迷わず飛び乗って乗り回せる気がする

住民票がなくても受験できるのか

  • 結論、できた
  • 日本国籍保持者には住民票の写しが必須書類で、住民票がない人が受けられるのか明確にされていない
  • けど住民票がなければ受けられないとも明記されてないので、だめだと言われたら受験資格の条件は満たしていると交渉してみるつもりで知らん顔して受けてみることにした
  • 住民票がない人が原付や小特の免許を取得・更新しようとしているケースは少ないようで参考になるものはほとんどないけど、普通免許を更新したい人が住民票がない場合どうするかの指示や体験談は結構ある
  • 東京都の場合は一時帰国証明書でどうにかなるっぽい
  • 私の都道府県では明記されてなかったので、住民票の写しの代わりに以下を持参した
    • 居所証明書(滞在先の義実家の住所で、当該住所の本籍の筆頭主である義父に書いてもらった)
    • 義父の住民票の写しと免許のコピー(義父の身分証明と住所の証明のため)
    • パスポート(私の身分証明のため)

日本の免許証を取ろうと思ったのは今回が初めてではなくて、今まで出来なかったけど今回出来たのは完全に義父の協力のおかげである。私には頼れる実家がなく、こういう時証人になってくれる人が今までいなかった。言うのは簡単だけどこの代わりを用意するのは何気にハードルが高いのだ。一般的にはこれが普通なのかもしれないけど、まともで協力してくれる人がいるということの強みを噛み締めている。

難しかった点

  • 左側運転に混乱する
    • 左右をいちいち頭の中で変換しないと実感が掴めない
    • 感覚的には反転した世界を鏡越しで見てる感じ
  • 標識・標示も米国とは全然違う
    • 意識したことすらなかった
    • 自分が想像以上に日本の交通ルールを知らなかった
    • 16歳で免許を取って以来20年以上運転しているし、二輪の免許も持っているし、マニュアル車に乗ってたし、まあ楽勝だろと調子乗って慢心してた
  • 日本語がクソ難しい
    • 問題作ってる人はsymbolic logicを知らんのか?と思うようなケースが多々ある

試験と免許証交付

受付が8:30-9amと30分しかなく、その間に免許センターに到着して申請用の証明写真撮って申請用のフォーム書いて収入証紙買って適性試験(視力検査)受けてと細々としたタスクを終わらせる必要があるので、ギリギリで行ったら危うく試験を受けられないところだった。あぶねえ。しかも私が行った免許センターでは受付が9amまでなのに試験開始が9amでびっくりした。

試験はマークシート式で30分。100点満点中90点以上で合格。試験開始が9am、合格発表が11am、受かった人は直後免許証用の写真を撮って交付手数料を払って、1pmに交付だった。ちなみに交付の時間に6分遅刻して行ったら窓口を閉められてて焦った(後で通りかかった職員さん捕まえて頼んで開けてもらった)。受け取る際、交付の証明に印鑑はあるかと聞かれ、えっここまで来たのにまさか印鑑がないせいで受け取れない!?と焦ったけど普通に署名で大丈夫だった。ちなみに印鑑も未成年の頃から国外に住む日本人として何気にハードルが高く面倒くさいものの一つである。

感想

とりあえず目的が達成できて嬉しい。これで例えば一時帰国中にどうしても行きたいライブパフォーマンスがある、でも入場には本人確認書類が必須!なんて状況になったとしても私は後悔することなく飛び込むことができる。

生まれて初めて行った日本の免許センターは新鮮で楽しかった。試験を受けるための机と椅子が中学校で使っていたようなものにそっくりで、妙にノスタルジックで感動した。
日本の免許証には性別や身長体重が書かれてないことも初めて知った。