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嫌いなものに慣れるぐらいなら不便を選ぶ

何かが好きではない、もしくは嫌いなのに、代わりを吟味して選んで入手する手間が億劫で先送りにしているうちに嫌いなものを我慢することに慣れて思考停止するという現象がよくある。そして何年もしてからふと「待てよ、私これ全然好きじゃないのになんでまだ使ってるんだっけ?」と気づいて、更には、もし代わりにお気に入りで大好きだと思えるものを使っていたら使うたび少しずつワクワクする気持ちを味わえたのにその機会を自ら捨ててきたことに対する失望で惨めな気持ちになる。

家を購入してリモデル中の親友ふうふを訪ねたら、キッチンに照明がなかった。暗くて不便だと感じたので「照明つけないの?」と聞いたら「気に入る照明を選んでいるところだから近々買うよ」との答えが返ってきた。彼らが家を買った際に前のオーナーが使っていた照明はそのままついてたけど、それが古臭くて全然好きじゃないスタイルだったので、好きじゃないものに慣れてしまう前にさっさと撤去したらしい。そうしないと本当に自分たちが本当に好きなものを選ぶことすらしなくなってしまうから、と。

彼らはまさにこの「嫌いだけど先送りにしてるうちに思考停止する」問題を、あえて不便を選んで自分を追い込むという方法で対処していた。「嫌いなものには屈しない」という姿勢を貫いて。格好良かった。